2022.06.23
大好きな おばあさまへのサプライズ中座
(司会:長峰 弥生さんより)
結婚式ではお色直しの際にサプライズでエスコート役を指名し、
ご一緒に中座に進まれることがあります。
あるご新婦。
「中座のエスコートはおばあちゃんにお願いしたい」
打合せの際にそのようにおっしゃいました。
司会:それは素敵ですね!おばあさまのことが大好きなんですね。
どんなおばあさまですか?
新婦:小さいころから共働きだった両親に代わって育ててくれた、
第二の母のような存在です。
毎日おいしいご飯を作ってくれたり・・・
でも今は高齢になり、足が不自由で車椅子なんです。
結婚式をとっても楽しみにしてくれていて・・・。
私がおばあちゃんの車椅子を押して一緒に退場したいんです。
司会の私は、おばあさまとの中座は素敵だけれど、
裾の長いドレスで車椅子を押して歩くとドレスの裾を巻き込んでしまったり、
かえって危険ではないかと心配になり、
そのことを打合せの際にお伝えするか迷いました。
お伝えすることによって、
新婦のお気持ちに水を差してしまうのではないかと考えたからです。
ですが、こちらもプロの司会として披露宴は円滑に進めなければならないし、
万が一事故にでもなったら それこそ一生に一度の結婚式が
良い思い出ではなくなってしまう。
そう思い、新婦に心配であることを伝えました。
新婦は少し考えたのち、
「大丈夫です。気を付けて車椅子を押します!」と、
笑顔でお答えになりました。
披露宴当日。新婦のご中座のシーン。
司会アナウンス:
これより新婦はご中座にお進みになりますが、
大好きなある方とご一緒にお進みになりたいそうです。
それでは、その方のお席までお進み頂きましょう。
エスコート役はおばあさまであると敢えて発表せずに、
新婦はゆっくりと親族席に歩まれました。
おばあさまのお席に到着されたところでマイクを通して
「おばあちゃん。私と一緒にお色直しに行ってくれますか?
小さいころから沢山可愛がってくれてありがとう。おばあちゃん、大好きです」
マイクを握る新婦も、親族席の皆さんも目に涙を浮かべ、
そしておばあさまは突然の出来事に驚きの表情から笑顔に、
そして一生懸命 車椅子から立ち上がろうとされました。
おばあさまは一緒に歩きたいと思われたようですが、
周りの皆さんの説得で車椅子にお掛けになり、
新婦が車椅子を押してゆっくりと扉へ向かってお進みになりました。
ウエディングドレス姿の新婦が
おばあさまの車椅子を押して歩まれるお姿は、
会場にいる全ての皆さんの心をつかみました。
中には涙を流しながら見つめられる方も。
扉の前にお並びになった新婦とおばあさまの近くには、
カメラを持った沢山の人が集まり、
沢山の温かい拍手に包まれる中、扉の外へ進まれました。
感動的なシーンで、司会の私も涙でナレーションの声が震えてしまうほど。
大切な方へ感謝を伝える。
その思いが会場中の皆さんの心を一つにした思い出に残るシーンでした。
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