2022.10.31
感動の1曲、新郎の感謝の気持ちを込めた弾き語り
(司会:水那 えみさんより）
披露宴のBGM・・・・
忙しい日々の中での結婚式の準備で
つい後回しになりがちなのがBGMの選曲かもしれませんね。
ですが、「披露宴でのBGM」というのは重要なアイテムで、
新郎新婦がデートでよく聞いていた曲、
歌詞がふたりの気持ちに寄り添ったぴったりな曲だったから・・・・・
友人と一緒によくカラオケで歌った学生時代を表す曲だから・・・・
そんな想いを表現するためにシーンに合わせて
選曲される方もたくさんいらっしゃいます。
そのBGMは司会者にとっても大事！
声色や声の高低、雰囲気を曲にあわせて話しているからです。
BGMは大切なんです！
特に披露宴のクライマックス、最大の感動シーンともなりえる
新郎新婦から感謝の気持ちを伝えるシーンでの選曲って大切ですよね。
選んだ曲が、新郎新婦から親御様へ
伝えたい感謝の気持ちを後押ししてくれるものです。
あるご披露宴、新郎が選んだ曲は
他界されたお父様がお好きな、日本の代表的ロックユニットの
「僕は君だけを傷つけない・・・」とキャッチーなサビが有名な1曲。
お母様がお父様を思い出していたのでしょうか・・・・
家の中で繰り返しよく聞いていた曲だそうです。
その曲を花嫁の手紙、花束・記念品贈呈のあと
「もうひとつ新郎から感謝の想いを伝えます・・・・新郎、ご準備ください」
と司会者からの合図で、新郎のご友人方のお席に近い ピアノまで進みました。
ピアノも歌も習ったことのない新郎が、
この日のために練習を重ねて準備した弾き語りです。
ピアノに近いご友人方からは
「まじ？弾き語り？」「嘘だろ、やめとけ」
気のおけない友人からはそんなヤジもとびました。
そんな言葉に苦笑いで答える新郎、緊張のあまり指も足も、唇も震えています。
新郎が前奏を演奏し始めました。
アップテンポの曲がバラード調にアレンジされています。
新郎が歌い始め、曲が進むにつれて、
ゲストの皆様は感動のあまり泣き始めました。
新郎のお母様だけでなく、会場にいた皆様全員が新郎の弾き語りから、
新郎がお母様に伝えたい感謝の想いを感じ取った感動的な瞬間でした。
ピアノを習ったこともない新郎が、震える指で演奏し
歌を習ったこともない新郎が、緊張でたまに声が裏返りながら歌った曲。
新郎の弾き語り終了後は、
時間が止まったようにシーンと感動の空気に包まれました。
そして鳴りやまない拍手に、この時の新郎は恥ずかしそうに笑っていましたが
達成感に満たされた晴れ晴れとした素晴らしい表情。
ご友人方も「やっべえ、感動した」
「うわー、もっていかれた、かっこいい！」
「あいつ、すげーな！」と大絶賛、
友人の新郎を誇りに思うと司会者にまで感想を伝えてくれました。
新郎の弾き語りを聴いたゲストは、
今後、メディアや街中でその楽曲を聴いたとき
間違いなくこの日のおふたりの披露宴、
誠実な気持ちで弾き語りをした新郎の姿を思い出すことだろうと思います。
原曲を作ったそのロックユニットが聞いたら喜ぶだろうと思う
新郎の選曲でした！