2025.04.25
言葉の魔法を添える司会を目指して
(司会:細野 小織さんより)
結婚式は、特別な一日。その一瞬一瞬が、より深く、よりあたたかく心に残るように。もっと素敵に。
私が司会としてできること――それは「言葉を添えること」だと思っています。
おふたりの想い、会場の雰囲気、こだわりのひとつひとつに寄り添いながら、その場の空気をより優しく、より華やかに彩る。
そんな"言葉の魔法"をお届けできるように、心を込めてマイクを握っています。
そこで、私がとても大切にしているのが「打合せ」です。
新郎新婦のお人柄、ご家族やご友人への想い、出会ったきっかけや忘れられないエピソード...。
お話を聞いているうちに、自然とおふたりの世界に引き込まれていきます。
「披露宴当日、どんな瞬間が訪れるんだろう?」
そう思いながら言葉を考える時間は、私にとってかけがえのないひとときです。
時には初対面では聞きづらいようなことも、司会という立場だからこそ聞けることもあります。
でも不思議と、おふたりがぽつりぽつりと語ってくださるその時間が、気がつけば私にとっても楽しみのひとつになっていました。
打合せでは聞けなかった新たな発見が、当日に訪れることもあります。
ある冬の日のこと。
担当したご披露宴の会場に入った瞬間、思わず目を奪われました。
ブルーとイエローでまとめられた爽やかなコーディネート。
ナフキンは帆船をかたどった折り方。
「これは夏の演出?なぜ真冬に...?」
気になって新郎新婦に聞いてみると、こんなお話をしてくださいました。
「この会場のテーマが"海"なんです。だから、新郎が"オーシャン"をイメージして全部考えてくれました!」
ファッション関係のお仕事をされている新郎は、普段から新婦のお洋服も選んでくれるそう。
打合せのときに、その優しさやセンスが彼の魅力のひとつだと新婦が話していたのを思い出しました。
選曲にも想いが込められていて、退場曲は【B'z の OCEAN】。
"結婚式はふたりの新たな船出"という意味を込めて、その曲に合わせて扉が開くよう、言葉を選びながらすすめました。
あの瞬間の空気は、今でも胸の奥にあたたかく残っています。
言葉を通して、大切な一日を彩る。
そう思ってマイクを握っていますが、実は私自身が、特別な瞬間に立ち合わせていただいているのだと、いつも感じています。
おふたりの人生に寄り添い、幸せのそばで言葉を紡げること。
それは、司会者としての何よりの"ご褒美"です。
これからも、そんな素敵なご縁に感謝しながら、言葉の力で、たくさんの幸せをそっと後押しできるように。
今日も心の中で、小さく情熱の火を灯しています。