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司会者ブログ

2021.02.18

記念品に込められた特別な想い

(司会:小林さち さん より)

披露宴司会を担当するなか、私が毎回感動するシーン、
それは親御様への記念品贈呈です。
結婚式には欠かせない、ご家族の絆を表現する素敵な演出です。
どんな想いで記念品をご用意されるのか、
おふたりらしさが垣間見られるシーンともいえるのではないでしょうか。

私が好きな記念品の一つに「ウェイト○○」があります。
「ウェイト」?いったい何の重さでしょうか?

実は、新郎新婦の産まれたときの重さ、つまり出生体重なんです!

テディベアなどのぬいぐるみや豊かさの象徴・お米などバリエーションがあり、
いずれも新郎新婦の出生体重でつくられています。
ウェイトドール、ウェイト米(まい)などと呼ばれます。

シュタイフ体重ベア.jpg

「こんなに大きくなりました」


目の前にいる立派な我が子から受け取る、懐かしい重み
親御さまが初めて我が子を抱いたあの日のことを思いだし、
目を細める瞬間ではないでしょうか。

多くのカップルはお腹を痛めて自分を産んでくれたお母様に
このプレゼントをお渡ししています。
しかし、ある新婦はお父様にお渡ししたい、という強い想いがありました。

実は新婦のお父様はお母様の再婚相手。
血の繋がりはありませんが、
実の父親のように、あるときは友だちのように接してくださったそう。
そんな仲良しのお父様とはいえ、新婦が産まれたときのことはご存知ではありません。
打ち合わせのとき、新婦は「お父さんに赤ちゃんだった自分を抱っこしてもらいたいんです
と語ってくださいました。

ご用意したのは、新婦が産まれたときの重さでつくられたお米を
おくるみで巻き、赤ちゃんのときの写真を添えたウェイト米。
その見た目はまさに赤ちゃん。

ご自分が受け取ることに少し驚かれたお父様でしたが、
"我が子"が産まれたあの日に近づけた瞬間でもありました。

大きな手で"我が子"を初めて抱っこするお父様の優しい眼差し。
新婦の想いはきっとお父様に通じたことでしょう。

私たちはいつの日からか体重を気にしてしまうようになってしまいましたが(笑)、
体重にまつわる素敵なエピソードをご紹介しました。


ウェイトドール
ウェイト米